抗酸化物質と酵素

抗酸化物質=スカベンジャー(Scavenger)とは、廃品回収業者の意味で、文字どおり身体の中で生じた廃棄物でもある活性酸素を、無害なものに変える働きをします。また、体内で作られる酵素と、体外から摂り入れる物質の2種類があります。 体内でつくる酵素は、活性酸素と結びついて害の少ない物質に変化させます。代表的なものに、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンなどがあります。 しかしながら、スカベンジャーを体内で作る能力は20歳代をピークにして徐々に低下していってしまいます。 抗酸化物質としての代表的なものとしては、植物栄養素、ビタミン、酵素などがあります。

抗酸化物質と酵素一覧

ビタミン
ビタミンの多くは 生体内で酵素がその活性を発揮するために必要な補酵素として機能します。 そしてビタミンは、生物の生存・生育に必要な栄養素のうち、 炭水化物やタンパク質、脂質、ミネラル以外の栄養素であり、 微量ですが生理作用を円滑に行うために必須な有機化合物の総称です。 ほとんどの場合、 生体内で合成することができないので、 主に食料(植物や微生物、肝臓や肉など)から摂取されます。 ビタミンが不足すると、疾病が起こったり成長に障害が出たりします。 (ビタミンの欠乏症)
植物栄養素(ファイトニュートリエンツ)
植物栄養素(ファイトニュートリエンツ)は、 植物の環境適応の過程で、植物の遺伝子が作り出した、 植物生体ホルモン。 従って、全てが有益ではないし、伝統的に知られる毒素以外にも 組み合わせによる弊害なども考えなければなりません。 しかしながら、 抗酸化物質は比較的短い期間でその効果を実感できる事から 他の植物栄養素よりも研究者から重要視されてきました。 実際いくつかのビタミンやミネラルは 重要な抗酸化物質ではありますが、 植物栄養素の中にある重要な抗酸化物質は、 フランス・ボルドー大学の名誉教授ジャック・マスケリエ博士によって発見された ぶどうの種からのOPC(オリゴメリックプロアントシアニジン)、 ターメリックからのクルクミン(ウコン)、トマトからのリコピン、 多くの果物や野菜から見つかるルテイン、リンゴからのケルセチン、 その他ハーブ、例えば「緑茶」「ローズマリー」「ホーソンベリー」等が有名です。 これらは野菜や果物から得られるファイトニュートリエンツに属する 数々の素晴らしい抗酸化物質の一部です。
酵素
酵素とは、生命の維持や活動に不可欠な触媒機能を持った蛋白質の一種です。 生物の中で起こる化学反応は、すべて酵素の触媒作用によるものであり、 酵素が生体触媒と呼ばれる所以です。 現在その働きが知られている酵素の種類は約4,000種類あります。 そして、酵素の作用は 生物の体の中と同じ温和な環境で起こり、生物を構成する物質の合成や分解、 エネルギーの創生により生命活動を生み出します。 酵素は特定の反応だけを触媒する選択性(反応特異性)と 特定の物質だけを触媒する選択性(基質特異性)など 極めて高い触媒特異性を持っています。